2014年2月25日火曜日

第4回カンボジア医療法志活動報告2013


 2013年11月21~25日にかけ、今年で4回目と なるカンボジア医療奉仕を行いました。日本 から CAMPより医師が1名という事で例年に比 べ小規模でしたが、充実した活動となりまし た。
受付の様子 受付・病院内の案内はスカウトと赤十字の学生が担当
医師を団長としナース4名、歯科助 手1名、その他2名による医療団は、21日深夜 にプノンペンに到着し、翌22日プノンペンの JICA事務所を訪問しました。JICAではカン ボジア全体の現状について説明を受けると共 に、保健システムや医療技術者育成の実態な ども分かり、非常に有意義でした。


 午後はクラチェ州へ移動し、クラチェ州立病院にて 診察室の配置を整えたり、活動の下準備をしまし た。

 23、24日の2日間が診療活動です。2日間で外来の患 者数は700名を超えました。去年は医学生として活 動を支えてくれたソフィーがインターンシップを終 了し、今年は医師として診察に当たってくれまし た。

内科医師による診察
今回特別だったのは、北里大学看護科の研究生であ る看護師により、現地の人々の生活状況と健康 状態に関する調査が診療活動中に行われた事です。 対象となるのは18歳~65歳までの男女。
 調査は診察の前後に行います。有志で、同意して頂 いた患者さん100名を対象に、地元のボランティア 大学生が 事前にアンケート内容をよく理解した上 で進めてくれました。
身長、体重、血圧のほか、調 査対象者は腹囲、下腿周囲も測定し、BMI値も算出 します。学歴、収入、嗜好品の習慣や普段の運動 量、気分などについて、慎重に答えを聞き取ってい きます。
 更に、対象者には生活指導を行いました。手洗い歯磨きなど衛生習慣の必要性、食事の栄養バランス、適度な運動のすすめなど、ポスターを使って説明します。講義は医学生が交代で担当してくれました。




2013年4月29日月曜日

カンボジア医療奉仕(2012) リハビリに関する報告


<カンボジア医療奉仕 リハビリ部門>
私自身は初めての医療奉仕活動になりますが,理学療法士としてはカンボジアでの医療奉仕活動に3年続けての参加となりました.
2日間の診療時間でリハビリを行った患者数は94名でした.1日目の午後に雨が降った影響もあり、昨年(121)よりやや減少しました(1)




患者層の年代と男女比を調べてみると,全体的に女性が多く,4060代の方が多く受診されていました(1)



今回、診療に当たっては、過去2年の傾向から事前に腰痛体操の指導用プリントを準備して臨みましたが、実際の整形外科医師からの依頼では,腰痛だけでなく,膝や頸部、肩の疾患の方が多くいました(2)


そのため腰痛体操指導に加え,膝周囲の筋力トレーニングの指導,頸部・肩甲帯のストレッチを行いました.

後に整形外科医師に伺うと、日常の仕事(家事)等による疲れを痛みとして訴えている方が多く、明確な整形疾患は数例程度と見解を示されていました。

理学療法士 小野真吾

2013年4月11日木曜日

感謝の500アクセスと近況報告(カンボジアより医学生の来日を予定)

おかげさまで、
カンボジア医療奉仕活動に関心をもっていただきありがとうございます。
500アクセスを突破致しました。

クラチェ州の小学校で歯磨き指導&プレゼント2012年
2013年はカンボジアで選挙が予定されており、国内情勢が不安定になると考えられており、今年はカンボジアへの医療奉仕活動は控えることになりました。
そのため、
カンボジアで献身的にボランティアをしていただいたカンボジアの医学生3名を招聘し、日本での病院での研修プロジェクトを予定することになりました。
時期は4月18日〜4月22日を予定しています。

2013年1月21日月曜日

第3回カンボジア医療奉仕活動を終えて


歯みがき指導
20121122日から27日にかけて、カンボジアで医療奉仕活動を行って参りました。一昨年、昨年に続き、3回目となります(当会はこれまでに韓国、フィリピン、バングラディッシュ、モンゴル、パラグアイで医療奉仕活動を行いました)。今回は日本から21名、韓国から9名、計30名が参加しました。

 クラチェ州(首都プノンペンから北東へ車で約5時間)の要請を受け、同州立病院にて、現地医師、医学生、赤十字やボーイスカウトの青年達の協力のもとで行われました。内科、整形外科、耳鼻咽喉科、眼科(現地医師)、歯科、2日間で計843名の患者を診察・治療しました。2日目の朝には、小学校で児童約500名に歯みがき指導を行い、文房具・衣類のプレゼントもしました。

内科医師 松井(英)
 内科では消化器症状(上腹部痛など)、呼吸器症状(息苦しさなど)が最も多く、慢性疲労あるいは栄養失調によると思われる全身倦怠感の訴えも多く聞かれました。一方で、生活習慣病である糖尿病が比較的多く見られたのも印象的でした。
 整形外科では腰痛、四肢の関節痛が多く、理学療法士による運動療法、体操指導等を94名に行いました。
 歯科では約3分の2が抜歯ですが、現地では入手困難である義歯の作成も大変喜ばれました。

1日目の診療後、歓迎晩餐会が催され、州副知事をはじめとする政府関係者、現地スタッフ・関係者から熱い歓迎と感謝のことばをいただきました。参加者全員が感謝状をいただき、また、輪になって和気あいあいと踊り(ちょうど日本の盆踊り風です)、言葉を超えた心の交流を実感しました。今回の医療奉仕の模様は現地のニュースでも放映されたそうです。
内科医師 松井(智)

 2日目の診療後には現地スタッフとの意見交換の場を持ちました。今回の医療奉仕活動についてのやり取りをする中で、彼らが恒常的に抱える問題(医療機器・設備の不足など)を知る機会ともなり、今後の活動にプラスであったと感じています。

カンボジアはポル・ポト政権下(197579)での飢餓・虐殺で、良識ある国民の多くが失われた重い歴史を持っていますが、スタッフの若者の瞳は明るく、その言葉には愛国心や公益心があふれていて、大変希望を感じました。我々や日本の若者が、彼らの姿勢から学ぶことも多いのではないかと考えさせられました。

最後になりましたが、今回の医療奉仕にご協力、ご支援を賜りました全ての方々に、厚く御礼を申し上げます。
日本チームリーダー 松井英三郎





全体写真2012

2013年1月19日土曜日

医療奉仕実施患者数(2012)

第3回カンボジア医療奉仕活動(2012)で診療を実施した患者数は以下の通りです。
 

内科386(小児7人)
整形113
耳鼻科126
眼科96
歯科118 
計839人 


年齢別の人数は以下の通りです。

第3回カンボジア医療奉仕の日程2012


2012年

1122()
首都プノンペンに到着

1123()
バスでクラチェへ移動
オリエンテーション、準備

1124()
小学校での歯磨き指導
州立病院での医療奉仕活動

1125()
州立病院での医療奉仕活動

1126()
 バスでプノンペンへ移動
帰国へ(1127日)

2012年9月17日月曜日

第2回カンボジア医療奉仕活動(2011年)

 11月22日〜11月27日まで第2回カンボジア医療奉仕活動が開催され、日本から20名、韓国から10名の計30名が参加しました。

 この活動は、30年以上前から毎年継続的に韓国、フィリピン、バングラデシュ、モンゴル、パラグアイ等で行なわれてきました。

 今回の医療奉仕については、昨年に引き続きカンボジア、クラチェ州(首都プノンペンから北東へ車で5時間かけたところ)の依頼があり、クラチェ州の州立病院にて、現地病院の医師、医学生、赤十字やボーイスカウトの青年たちの協力をえて実施することができました。

 診療活動は昨年より半日延長して2日間行ない、842名の患者さんを診察、治療しました。
 1日目には小学校(児童216名)にて歯みがき指導を行い、文房具のプレゼントもしました。今回は、教師には歯みがきの必要性を教室でお話しました。

 内科は、消化器症状を訴える方が一番多く、次いで呼吸器系でした。高血圧、糖尿病疾患も多く、甲状腺疾患を疑う症例も見られました。今回は、尿検査を150名程度行ないましたが、尿糖と共に尿蛋白が+の方が目立ちました。

 整形外科では、腰痛を訴える方が多く見られ、理学療法士の運動療法も121名実施しました。

 歯科では、現地に歯科医師がいないため、歯科技工士による義歯作製が喜ばれ、60%が抜歯治療でした。
1日目の診察後、州知事をはじめ州政府関係者、州立病院長、現地関係者ボランティアスタッフから熱い歓迎を受け、感謝のことばをいただきました。

 最終日の反省会にて、通訳のボランティアをしてくれた医学生たちが自分たちの国に来てくれた感謝の思い、感動した事、国を愛する気持ちを話していただき、感動的でした。


 最後に、今回の医療奉仕を実施するにあたり、多大なるご理解ご協力を賜りました皆様方に厚く御礼申し上げます。