2013年1月21日月曜日

第3回カンボジア医療奉仕活動を終えて


歯みがき指導
20121122日から27日にかけて、カンボジアで医療奉仕活動を行って参りました。一昨年、昨年に続き、3回目となります(当会はこれまでに韓国、フィリピン、バングラディッシュ、モンゴル、パラグアイで医療奉仕活動を行いました)。今回は日本から21名、韓国から9名、計30名が参加しました。

 クラチェ州(首都プノンペンから北東へ車で約5時間)の要請を受け、同州立病院にて、現地医師、医学生、赤十字やボーイスカウトの青年達の協力のもとで行われました。内科、整形外科、耳鼻咽喉科、眼科(現地医師)、歯科、2日間で計843名の患者を診察・治療しました。2日目の朝には、小学校で児童約500名に歯みがき指導を行い、文房具・衣類のプレゼントもしました。

内科医師 松井(英)
 内科では消化器症状(上腹部痛など)、呼吸器症状(息苦しさなど)が最も多く、慢性疲労あるいは栄養失調によると思われる全身倦怠感の訴えも多く聞かれました。一方で、生活習慣病である糖尿病が比較的多く見られたのも印象的でした。
 整形外科では腰痛、四肢の関節痛が多く、理学療法士による運動療法、体操指導等を94名に行いました。
 歯科では約3分の2が抜歯ですが、現地では入手困難である義歯の作成も大変喜ばれました。

1日目の診療後、歓迎晩餐会が催され、州副知事をはじめとする政府関係者、現地スタッフ・関係者から熱い歓迎と感謝のことばをいただきました。参加者全員が感謝状をいただき、また、輪になって和気あいあいと踊り(ちょうど日本の盆踊り風です)、言葉を超えた心の交流を実感しました。今回の医療奉仕の模様は現地のニュースでも放映されたそうです。
内科医師 松井(智)

 2日目の診療後には現地スタッフとの意見交換の場を持ちました。今回の医療奉仕活動についてのやり取りをする中で、彼らが恒常的に抱える問題(医療機器・設備の不足など)を知る機会ともなり、今後の活動にプラスであったと感じています。

カンボジアはポル・ポト政権下(197579)での飢餓・虐殺で、良識ある国民の多くが失われた重い歴史を持っていますが、スタッフの若者の瞳は明るく、その言葉には愛国心や公益心があふれていて、大変希望を感じました。我々や日本の若者が、彼らの姿勢から学ぶことも多いのではないかと考えさせられました。

最後になりましたが、今回の医療奉仕にご協力、ご支援を賜りました全ての方々に、厚く御礼を申し上げます。
日本チームリーダー 松井英三郎





全体写真2012

0 件のコメント:

コメントを投稿